SP貨物とは?実は、無在庫直送ネット通販商品のほとんど!
SP貨物とは:Small Package Cargo 一般的に輸出者(荷送人)の戸口から輸入者(荷受人)の戸口までの一貫輸送を基本とする貨物であり、国際エクスプレス貨物・国際宅配便といわれている小口急送貨物のことです。
実は、無在庫販売直送するネット通販商品のほとんどがこのSP貨物に該当します。無在庫販売にご興味のある方はSP貨物について、少し触れてみましょう。
SP貨物の多くは、マニフェスト通関、簡易通関方式が利用され、通関処理が一般貨物に比べ、スピードが非常に速く、国際輸送全体のスピードアップに繋がります。このマニフェスト通関が無在庫販売に特化した優れた通関方式と言えます。
マニフェスト通関貨物は、航空貨物混載業者が扱う貨物で、
①航空貨物混載業者が荷主に発行する航空運送状(業界では、「HAWB」・House Air Way Bill・ハウス・エア・ウェイビルという)毎に、課税価格の合計額が1万円以下であり、かつ、関税定率法施行令で規定する「関税を免除することを適当としない物品」に該当しない、つまり、一般的に(無条件免税)と言われている物品であること。
ここでは、これだけ覚えておきましょう。
課税価格の合計額が1万円以下であっても、全て(無条件免税)とは限りません。対象外品目の範囲が広く、全部覚えることは難しいので、まず、皆さまがよく関わっている品目:ニット製品(例:ニット製洋服、帽子、手袋、靴下・・・)、革製品(例:本革製靴、バック、ベルト、財布・・・)(無条件免税)対象外と覚えましょう。(※通関スピードにおいては、実際のところ、無条件免税ではないだけで、税金は発生しますが、マニフェスト通関とほぼ同等レベルで通関処理されます。これには色々理由があります)
但し、(無条件免税)対象外物品の課税価格は1,000円未満、また、算出した関税の額については100円未満の場合は、徴収されません。
②消費税以外の内国消費税の課税対象とならないもの。
つまり、たばこ税、酒税が課せられるようなタバコやお酒も(無条件免税)対象外です。
③関税関係法令以外の法令に規定する他法令の証明又は確認を要しないもの。
つまり、外国から輸入される貨物のなかには、我が国の経済、保健衛生又は公安風俗などに悪影響を及ぼす可能性のある物品、輸入する際に、関税関係法令以外の法令の規定に基づいて許可、承認等を受ける必要がある品目も(無条件免税)対象外です。
④関税法に規定する原産地虚偽又は誤認表示がなされていないもの。
つまり、原産地を偽った表示等がされている貨物は(無条件免税)対象外です。
この通関方式と直送方式を合わせたサービスモデルが、国内送料の削減と配送時間の短縮を可能にしました。無在庫販売業者にとって非常に優れた理想的な手段にと言えます。
ちなみに、中国輸入の無在庫販売は十数年前からすでに注目されてきたのだから、今更ネットソップを始めても遅すぎる。なんで思っていませんか?
実際に中国輸入無在庫販売を含む、SP貨物の増加推移は、下記財務省の統計では最近10年間増え続けていることが分かります。航空貨物のうち、ほとんどがSP貨物です。
越境EC SP貨物がこれだけ増え続けても、国内のみのECに比べ、越境ECの割合はどのくらいだと思いますか?
下記、経済産業省の調査資料による、国内ECと越境ECの統計グラフをみて下さい。
国内のみが94%も占めています。越境ECわずか6%未満であります。中国輸入無在庫販売がビジネスとしてまたまたポテンシャルが十分であることが分かります。
では、なぜ国内のみ(国内ドロップショッピング)ではなく、越境EC中国輸入無在庫販売がよいのでしょうか。
直接中国仕入れてネット販売した方が利幅大きいからです。
一見国際送料が高いと思われがちですが、国内の場合、届ける距離によって、送料が異なり、長距離の場合と国際送料を比較すると、国際送料はほぼ一律であるため、国際送料の方が安い場合があります。仕入れ値段も国内より、断然中国仕入れの方が安いです。
いかがでしょうか、これらのデータから、皆さんが安心して、中国輸入無在庫販売に取り組むことができるのではないでしょうか。